和紙は日本画を描く上で欠かせない基底材の一つですが、洋紙ではなく和紙が選ばれる理由は、その温かみのある質感や見た目の美しさだけではありません。
日本画絵具の中には、水干絵具や岩絵具のように、それ自体では定着力を持たないものがあります。そのため日本画では、基底材との接着材として膠が使われますが、膠の接着力は非常に強力であるため、強度のない紙では画面に亀裂を生じる可能性があります。しかし、和紙は他の紙と比べて繊維が長く、耐久性と柔軟性を兼ねそなえているため、そうした危険が少ないのです。
こういった優れた機能性を秘めていることこそ、日本画をはじめ、幅広い用途で和紙が利用される由縁と言えるでしょう。
一口に和紙といっても、素材や製造工程の違いから、様々な種類がございます。豊かなラインナップから、作品や用途に応じて、ご希望のものをお選び下さい。
日本画絵具の中には、水干絵具や岩絵具のように、それ自体では定着力を持たないものがあります。そのため日本画では、基底材との接着材として膠が使われますが、膠の接着力は非常に強力であるため、強度のない紙では画面に亀裂を生じる可能性があります。しかし、和紙は他の紙と比べて繊維が長く、耐久性と柔軟性を兼ねそなえているため、そうした危険が少ないのです。
こういった優れた機能性を秘めていることこそ、日本画をはじめ、幅広い用途で和紙が利用される由縁と言えるでしょう。
一口に和紙といっても、素材や製造工程の違いから、様々な種類がございます。豊かなラインナップから、作品や用途に応じて、ご希望のものをお選び下さい。
「生」と「ドーサ引き(にじみ止め)」の違いについて
吉祥で取り扱っている和紙は、以下の2種類からお選び頂けます。
生:ドーサ引き加工を施していないもの ドーサ引き:ドーサ引き加工済みのもの
吉祥で取り扱っている和紙は、以下の2種類からお選び頂けます。
生:ドーサ引き加工を施していないもの ドーサ引き:ドーサ引き加工済みのもの
和紙一覧
吉祥麻紙
麻を主原料とした吉祥オリジナルの機械漉き麻紙
麻を主原料とした吉祥オリジナルの機械漉き麻紙
- 大作用として十分耐えうる強靭かつ柔軟な和紙です。
- 実寸は通常の尺サイズよりも大きめにカットしてあります
寸法(cm) | 6尺×8尺 | / | F150 | / | 185×250 |
5尺×7尺 | / | F120 | / | 150×210 | |
4尺×6尺 | / | F80 | / | 125×185 | |
3尺×6尺 | / | F60 | / | 110×185 | |
生紙 |
吉祥特漉 雪晒楮紙
伝統製法「雪晒し」と五箇山産楮で漉かれた上質な薄口の和紙
生紙
伝統製法「雪晒し」と五箇山産楮で漉かれた上質な薄口の和紙
- 富山県五箇山で雪晒しで自然の力で漂白した、一枚一枚手間と愛情をこめて作った和紙です。
- きめ細かい繊維の楮がとてもやわらかく美しい色の白い和紙。
生紙
準雲肌麻紙
雲肌麻紙のような肌を再現した吉祥オリジナル機械漉きの厚口和紙です。 寸法(cm) 120×200 ドーサ引き・生紙共
雲肌麻紙のような肌を再現した吉祥オリジナル機械漉きの厚口和紙です。 寸法(cm) 120×200 ドーサ引き・生紙共
白麻紙
麻を主原料とした薄手の和紙
麻を主原料とした薄手の和紙
- 墨絵、水墨画等によく使われます。
雲肌麻紙
近代日本画の紙といえばこの和紙
近代日本画の紙といえばこの和紙
- 福井越前の和紙です。
- 職人の手漉きによる確かな品質は高い信頼性を得ています。
奉書丈長
古くから公用紙として重宝された高級楮紙
古くから公用紙として重宝された高級楮紙
- 墨色や絵具の色が映える美しい和紙。
特製生漉紙
楮を主原料とした代表的な日本画用紙
四号鳥の子紙
薄黄色の温かみのある色調が特徴の和紙です
楮を主原料とした代表的な日本画用紙
- 滑らかで美しい紙肌が特徴です。
- やや薄手の柔らかな質感ながら、強度も兼ね備えています。
寸法(cm) | 62×93(生紙) |
60×90(ドーサ引) |
四号鳥の子紙
薄黄色の温かみのある色調が特徴の和紙です
- 厚口のしっかりとした紙質です。
- 汎用性があり、日本画のみならず、様々な用途にお使い頂けます。
美濃紙
楮などを原料とした日本画用紙
楮などを原料とした日本画用紙
- 顔彩・鉄鉢をはじめ、念紙や裏打ち用など、幅広い用途にお使い頂けます。
- 用途に応じて、薄口・中口・厚口の3種類からお好みの厚さをお選び頂けます。
薄美濃紙 | ||
寸法(cm) | 62×92(生紙) | 60×90(ドーサ引) |
中美濃紙 | ||
寸法(cm) | 62×97(生紙) | 60×94(ドーサ引) |
厚美濃紙 | ||
寸法(cm) | 63×95(生紙) | 62×95(ドーサ引) |
絹は日本画の基底材料として、古くから用いられ、数々の名作が生み出されてきました。日本画絵具の美しさをもっとも引き出してくれますが、その反面、正絹を使用するため、扱い方や保存方法には十分注意が必要です。
絵絹を木枠に貼り付け、ドーサ引き加工を施したものです。